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職場で孤立して辛い人へ、孤立する原因と乗り越えるための3つの対処法
「自分の席にしか居場所がない・・」
あなたは職場での孤立に悩んでいませんか?
私たちが日常的に過ごす職場は、多くの人間関係が絡み合う複雑な空間です。
その空間で「孤立」を感じると、居場所がなくなり心身が疲弊します。
孤立はなぜ起きるのか、どう乗り越えていけばいいのか?
今回の記事では、孤立の原因と乗り越えていくための対処法を詳しくお伝えします。
職場で孤立を感じる3つの場面
孤立とは、自分だけが取り残されている状況をいいます。
まずは職場で孤立を感じやすい主な場面を3つ挙げてみました。
- 新しい職場や部署に異動したとき
- 仕事の成果が上がらないとき
- 人間関係のトラブルを経験したとき
自分と近いものはどれか、照らし合わせてみてください。
新しい職場や部署に異動したとき
中途入社や部署異動で職場が変わると、新しい環境や人に慣れるまで時間のかかるときがあります。
とくに、前の職場や部署での人間関係が良好だった場合、反動で新しい職場での孤立は強くなりがちです。
部署の人たちにとっては、新しい人がどんな人なのか、どのような影響をもたらす人なのか様子見します。
少し距離を取ってくるため、自分だけが排除されていると感じる場面も出てきます。
仕事の成果が上がらないとき
仕事の成果が期待通りに上がらないと、自分の能力や存在価値を感じにくくなります。
すると、周りの目が気になり、自分だけが取り残されていると感じることが増えます。
出来ている仕事もあるはずなのに、出来ていないことばかりに目が向き、自分を過度に責めがちです。
そんなとき気軽に相談できる人が近くにいればいいのですが、孤立を感じていると、相談しづらくなります。
ますます成果が出なくなり、負のスパイラルに入ってしまうときがあります。
人間関係のトラブルを経験したとき
人間関係のトラブルやいじめ、ハラスメントは、孤立を強く感じる大きな原因となります。
トラブルが発端となり、当事者や周囲とコミュニケーションが取りづらくなります。
風通しのよくない職場だと上役の顔色ばかりを見る人が多くなり、味方が誰もいない状態になりかねません。
自分からも声をかけずらくなりますし、相手からも声がかからなくなり、孤立を深めてしまいます。
職場で孤立を感じる場面を3つ挙げてみました。
入社や部署異動の直後は、まだ人間関係も出来ていないため、孤立を感じやすくなります。
職場に声をかけてくれる人がいればいいのですが、いないから孤立を感じるわけですよね。
自分から積極的に声をかけていける人なら、孤立しなくてすむのかもしれません。
しかし、それが出来ない人もいます。
職場で孤立しやすい人の特徴
孤立しやすい人には、主に以下の3つの特徴があります。
- コミュニケーションに苦手意識がある
- 過去の経験からのトラウマがある
- 自己評価を守ろうとしている
コミュニケーションに苦手意識がある
人とのコミュニケーションに苦手意識があると関わりを避けようとします。
自分の意見や感情を伝える機会がなくなるので、孤立しやすくなります。
とはいえ、組織で仕事をしてきたのですから、必要なコミュニケーション力は持っているはずです。
それに積極的に声をかけにいきたいとも考えている。
しかし、相手からどう思われるか気になって躊躇してしまいます。
不安や恐れが先立ってしまい、うまくコミュニケーションが取れず孤立してしまうのです。
過去の経験からのトラウマがある
人は過去の経験やトラウマによって、現在の感情や行動に影響を受けるときがあります。
とくに人間関係のトラブルやハラスメントの経験があると、新しい人間関係を築くことに警戒心が生まれます。
人間関係を築きたくないわけではないけれど、過去と同じ経験をするのが怖いと考えてしまうからです。
自分を守るために孤立を選択しているとも言えます。
しかし、自己肯定感も上がらず、他者とのコミュニケーションを避けることになります。
結果として孤立を増幅させてしまいます。
自己評価を守ろうとしている
他人とのコミュニケーションを避けると孤立します。
しかし、コミュニケーションを避ければ、自分の弱さや不完全さを相手に見せるリスクを減らせます。
弱さや不完全さを知られるくらいなら、孤立しているほうがマシという価値観があるわけです。
自分ひとりの行動や環境は予測できますが、他人とのコミュニケーションは予測不可能な要素が多くなります。
それがストレスや不安を引き起こすため、避けることで安定した環境を保つことができると考えるわけですね。
その反面孤立し、なにを考えているのかわからない人と判断されやすくなります。
職場で孤立してしまう原因
では、孤立してしまう主な原因を3つ挙げてみます。
孤立しやすい人の特徴が原因でもあるわけですが、もう少し別の角度からも考えてみます。
- 職場の文化や風土が閉鎖的
- 組織内でのコミュニケーション不足
- コミュニケーションスキル不足
職場の文化や風土が閉鎖的
職場の文化や風土が閉鎖的で、新しい人や異質な意見を受け入れにくい場合、孤立しやすくなります。
私のクライアントさんからも「転職先では昔からいる人だけで仲良くし、新しい人を迎え入れる体制がない」という悩みを聞きます。
昔からいる人は、新しい人が入ることで、今の居心地のよい環境を壊されたくないと考えている。
自分たちを守ることにしか目が向いていない状態です。
新しい人や異質な意見を受け入れなくても、経営が安定している組織では閉鎖的な文化や風土が生まれがちです。
組織内でのコミュニケーション不足
良好なコミュニケーションは、職場の人間関係を築く上で非常に重要です。
上司や同僚とのコミュニケーションが不足していると、誤解や不信感が生まれやすくなるからです。
特に、業務に関するフィードバックや評価が不足していると、自分の存在価値が不明確となり、不安や孤立をうむ原因となります。
また、雑談や仕事以外の部分でのつながりが希薄だと孤立しやすくなります。
コミュニケーションスキル不足
コミュニケーションに苦手意識がありスキルが不足していると、他者との関係を上手に築けません。
自分の意見や感情を適切に伝えられない、または他者の意見や感情を理解するのが難しいと、摩擦が生じやすくなるからです。
ひとりですべてが完結できる仕事であれば問題ありませんが、組織で働くうえではそうもいきません。
結果として、コミュニケーションの不安定さが生じ、孤立しやすくなります。
職場での孤立を乗り越えるための3つの方法
さて、ここまで、孤立するシチュエーションや孤立しやすい人の特徴、原因をお伝えしてきました。
ここからは、孤立を乗り越えるための3つの方法をお伝えしていきます。
- 自分のニーズを観察し満たす方法を考える
- 信頼できる人に相談する
- 目の前の仕事に誠実に取り組む
自分のニーズを観察し満たす方法を考える
「ニーズ」とは自分の心の中にある本当の欲求のことです。
もし、孤立していて寂しい、つらいと思っているのなら、
- 今、自分が必要としていることは何なのか?
- 求めていることは何なのか?
そこを探求していく必要があります。
すると
- もっと人と関わり合いながら仕事がしたい。
- もっと自分を理解してほしい
というニーズがあることに気づくかもしれません。
例えば、もっと他者と関わりコミュニケーションを取りながら仕事をしたい。
そう思うのであれば、人との関わりを増やす必要があります。
そのために、日常的な挨拶、やり取りといった小さなコミュニケーションからはじめるのも方法のひとつです。
小さなコミュニケーションを大切にして関係を築いていけば、孤立を和らげることができます。
自分からコミュニケーションを取ったとき、相手がどう反応するかはわかりません。
結果はわかりませんが、自分のニーズを満たすためにまずは小さな行動を始めてみる。
うまくいかなければ、また別の小さな行動をしていくとニーズに近づいていきます。
信頼できる人に相談する
孤立しているとき、一番信頼できる人に相談すると、孤立を和らげることができます。
自分の置かれている状況や原因を共有することで、アドバイスが得られるかもしれません。
そのときに、第三者の視点から孤立のメリット・デメリットを一緒に考えてみてはどうでしょう。
孤立にも、メリットとデメリットがあります。
孤立のメリットとしては、
- 自分のペースで仕事に集中できる
- 他人の意見や評価に左右されにくい
- 会社の人間関係を気にする必要がなくなる
などがあります
一方、デメリットとしては
- 意思疎通がうまくいかず仕事が進まなくなる
- 仕事の情報が入りにくくなる
- なにを考えているのかわからない人と警戒される
などがあります。
孤立のメリットとデメリットを理解したうえで、なにを選択すべきなのか慎重に考えていきましょう。
目の前の仕事に誠実に取り組む
目の前の仕事に誠実に取り組むと、孤立を和らげることができます。
なぜなら、誠実に取り組むことで自分自身の成長や満足感に繋がるからです。
成長や満足感は、孤立を超えて自分を満たしてくれます。
ひとりでは完結しない仕事もありますから、誠実に取り組むには他人の仕事を手伝う、協力する場面もあるでしょう。
自分の仕事だけではなく、周囲の仕事に対しても誠実に対応している姿は周りの人も見ているものです。
そうした姿を見ても、なにも反応しないような職場であれば、そこはあなたの働くべき場所ではないのかもしれません。
最後に
今回は職場で孤立する原因と対処法をお伝えしました。
職場で孤立すると居場所がなくなり、いたたまれない気持ちになります。
平常心ではいられなくなるし、本来のパフィーマンスを発揮できなくなります。
孤立を乗り越えるための方法を3つお伝えしましたが、まずは自分のニーズを観察してみてください。
自分のニーズはなんなのか、なにを求めているのか本当の欲求がわかると、具体的な行動が見えてきます。
さらにニーズを満たすとき、どんな未来が訪れるのか具体的にイメージしてみると、行動するモチベーションもわいてきます。
今回の記事が孤立を和らげるヒントになることを願っています。