仕事で我慢強い人がストレスを抱える理由と3つの対策

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我慢強い人は、性格が優しい、不平不満を口に出さない、自分を犠牲にしてでも最後までやりとげようとする、などの特徴があります。

そのため周囲からは好印象ですし、会社からも重宝される存在です。

その一方で、我慢強い人ほどストレスを抱えていたり、悩みを人に言えなかったりする側面があります。

我慢を前提にしているとストレスがたまりますし、苦しい人生を歩むことになってしまうかもしれません。

そこで、今回は仕事で我慢強い人がストレスを抱えてしまう理由と、それを解消するための3つの対策を詳しくお伝えしていきます。

目次

我慢強い人がストレスを抱える理由

まず、我慢強い人がストレスを抱える主な理由をあげてみると、次の3つになります。

  • 自分の意見や感情を抑える
  • 過剰な仕事量
  • 自分に対する期待度が高い

それぞれ説明していきますね。

自分の意見や感情を抑える

1つ目として、我慢強い人は自分の意見や感情を抑えようとします。

それは幼い頃から我慢する教育を受けてきたことが、大きな要因のひとつだと考えられます。

「我慢すれば◯◯を買ってもらえる」
「我慢すればご褒美がもらえる」

などのように、自分が我慢すれば欲しい物が手に入る経験が積み重なると、それが自分の中に根付いてしまいます。

すると、何かを得るために我慢することを優先してしまうのです。

しかし、我慢が前提になるのは苦しいですよね。

自分の本音や感情を出せないからストレスがたまっていきますが、それを吐き出せません。

また、自分の意見を言わないことで、他人から理解されなかったり、自分の意志が反映されずに物事が決まってしまうこともあります。

あなたは「あのとき自分の意見を言えればよかったのに・・・」と後悔したことがないでしょうか。

このように我慢し続けていくと後悔することが増えてしまいます。

過剰な仕事量を抱える

2つ目は、仕事を頑張りすぎて過剰な仕事量を抱えてしまうことです。

我慢強い人は、自分の許容量を超えても上司や同僚に相談することを避けたり、仕事を減らしてもらうことに罪悪感を感じたりします。

「自分が頑張ればいい」という思いがベースにあるため、仕事をどこまで受け入れるのか自分の境界が曖昧になるのです。

そのため、自分の意志で仕事を断れず、徐々に仕事量が増えていきます。

過剰な仕事量は疲労やストレスを蓄積させますし、プライベートな時間が減ることで、さらにストレスをつのらせることになります。

それは自分でもわかっているけれど、どうすればいいのかわからずに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

自分の感情に気づきにくい

3つ目は、自分の感情に気づきにくいことです。

我慢強い人は自分の目標が達成できたときでも、喜びを爆発させません。

なぜなら、我慢強いと「喜び」や「楽しい」といったポジティブな感情も抑え込みがちになるからです。

本当はもっと喜びたい、楽しみたいと心の中では思っているのに、内面から湧き上がってこない。

人間はうれしい、楽しい、気持ちいいなど、ポジティブな感情が感じられるほどモチベーションやエネルギーがわいてくるものですよね。

それにポジティブな感情があると、ストレスの発散にもつながります。

しかし、喜びをうまく表現できないから感情もついてきません。

それに、自分の感情に気づきにくいということは、自分のストレスにも気づきにくいと言えます。

ただし、気づきにくいだけであり、ストレスは発散できていませんから蓄積していきます。

そのまま放っておくと、いつかその重みに耐えられなくなるときがやってきます。

ストレスがもたらす悪影響

では、ストレスを抱えてしまうと、どんな悪影響をもたらすのでしょうか。

そんなことよくわかっていると思われるかもしれませんが、あえて3つ上げてみます。

身体的な不調

ストレスが長期間続くと、身体的な不調が現れてきます。

頭痛や胃痛、肩こり、不眠症などが代表的な症状です。

私個人の体験でいうと、胸に圧迫感があったり、動悸が激しくなり息苦しい状況が続きました。

また、免疫力が低下し風邪をひきやすくなったり、慢性的な病気になることもあります。

例えば、高血圧や糖尿病、心臓病などがストレスと関連があるとされています。

過度のストレスが心臓に負担をかけることで、動脈硬化や心筋梗塞のリスクが高まることもあります。

精神的な不調

これがもっとも大きな悪影響と言えるのではないでしょうか。

ストレスが蓄積すると精神的な不調を引き起こします。

例えばイライラや不安が増えてくると、仕事の遅れやミス、上司や同僚とのトラブルを誘発します。

抑うつ症状などが現れると、やる気が出なかったり、悲しみや無気力が押し寄せたりします。

さらに、過度のストレスはパニック障害や適応障害などの精神疾患を引き起こす可能性もあります。

このような状態が長期化すると、仕事だけでなく日常生活にも支障をきたしてしまいます。

人間関係への悪影響

ストレスがたまると、人間関係にも悪影響をもたらします。

例えば、コミュニケーション能力が低下して、他人との会話が面倒になり孤立感が増すことがあります。

孤立感が深まると、仕事の効率や業績が低下し、さらにストレスが増大する悪循環に陥ります。

他にも話題がネガティブになりがちで、愚痴や不満を口にすることが増えます。

これが周囲の人々にも影響を与え、職場環境が悪化する恐れもあります。

こうした悪影響を避けるためには、ストレスをためずに解消していくことがなにより重要になります。

ストレスを解消するための3つの対策

では、どのように解消すればいいのか、オススメする対策は次の3つです。

  • 我慢のメリットを検証する
  • 抱えているストレスに優先順位をつける
  • 自分のリラクゼーション法を持つ

それぞれ説明していきます。

我慢のメリットを検証する

まず1つ目は、我慢のメリットを検証することです。

「我慢強い人がストレスを抱える理由」でお伝えしたように

我慢しているということは、何かメリットがあるからそうしているわけです。

例として、ミーティングで自分の意見を言わずに我慢するとき、一体どんなメリットがあるのか考えてみましょう。

  • 自分の意見が他人と比較されることを避けられる
  • 自分の意見が否定されないため評価が維持される
  • 意見を言わなければミーティングが長引かずにすむ
  • 意見を言わなければ責任を取らなくてすむ

など、人によって異なりますが、なにかメリットを感じているはずです。

そしたら、出てきたメリットを検証してみてください。

それは本当にあなたに必要なメリットでしょうか?

もしかしたら、そう思いこんでいるだけかもしれない。

もしくは、意見を言わないメリットだけを考えていませんか。

言わないメリットがあるのなら、逆に言うときのメリットもあるはずです。

自分の意見を言うことで

  • アイデアが増え、よい解決策が見つかる
  • 自己表現のスキルが向上する
  • 自分の考えやアイデアに自信がもてる

など、意見を言ったときにも様々なメリットがありますよね。

しかし、こうしたメリットは深く考えていません。

ぜひ、意見を言うときのメリットも考えてみてください。

そのメリットの大きさに気づけるかもしれません。

このように我慢のメリットを検証していくと、ストレスを解消するための対策が見えてきます。

抱えているストレスに優先順位をつける

2つ目は、抱えているストレスに優先順位をつけることです。

あなたが抱えているストレスはひとつだけではありませんよね。

おそらく複合的なものであるため、自分が苦しんでいるストレスの正体がよくわかっていません。

正体がわからないと対策の立てようがありません。

そこで、自分が抱えているストレスの原因を明確にし、優先順位をつけていきましょう。

ストレスの原因をランキングすることで、どの原因から対策すべきかが明確になります。

例えば、次のような流れで考えてみてください。

抱えているストレスの原因をリストアップ

まずはじめに

  • 仕事量が多すぎる
  • 上司とのコミュニケーションが上手くいかない
  • プライベートの時間がない

などストレスの原因として思いつくものをリストアップして紙に書き出します。

自分にとっての影響度を評価

リストアップしたそれぞれについて自分にとっての影響度を評価していきましょう。

例えば、1から10までの尺度で次のように点数評価します。

リストアップ項目点数
上司とのコミュニケーションが上手くいかない8点
プライベートの時間がない6点
仕事量が多すぎる10点

③評価をもとに優先順位で並べ替える

評価した結果をもとに、リストアップ項目を優先順位で並べ替えます。

リストアップ項目点数
仕事量が多すぎる10点
上司とのコミュニケーションが上手くいかない8点
プライベートの時間がない6点

優先順位が高い項目から対策する

優先順位が高い項目から対策を考え実行に移します。

例えば、仕事量が多すぎる場合は、タスクの整理や効率的なタイムマネジメント法の導入などが考えられます。

もちろん上司に直接相談して、仕事量を調整することも大切です。

このように抱えているストレスに優先順位をつけることで、どのストレスから対策すべきかが明確になります。

これにより、効率的にストレスを解消することができます。

自分のリラクゼーション法を持つ

3つ目は、ストレス解消に効果的なリラクゼーション法を持つことです。

趣味や運動、瞑想など、自分に合ったリラクゼーション法を見つけて、定期的に実践するとストレスが軽減されます。

例えば、ウォーキングやヨガ、瞑想などの活動を週に数回行うことでリフレッシュできます。

中でも私のオススメは瞑想です。

瞑想と聞くと宗教のように感じて拒否反応の出る人がいるかもしれませんが、宗教とはまったく関係なくリラクゼーションの1つだと思ってください。

瞑想の方法はまた別の機会にお伝えしようと思いますが、ざっと効果を上げてみます。

  • 頭の中をすっきりさせてリフレッシュできる
  • 心の中にある悩みやストレスに気づき整理しやすくなる
  • 自分の中にある感情に気づきやすくなる
  • 体がリラックスできるので気持ちが楽になる

ぜひ試してみてください。

最後に

今回は我慢強い人がストレスを抱える理由と解消するための3つの対策をお伝えしました。

我慢強いことによるメリットはたくさんありますが、逆にストレスをためやすいなどのデメリットもあります。

そのバランスが大切になるわけですが、我慢強さに頼っているとストレスがたまり続け、その重さに押しつぶされてしまうことがあるかもしれません。

そこで今回お伝えした方法を試してみてください。

中でも1つ目の「我慢のメリットを検証する」はぜひやってみることをオススメします。

自分がメリットと思いこんでいるだけで、本当はメリットとは言えないものがあるかもしれません。

無理な我慢は避け、自分の心身の健康を大切にすることを忘れずに、より良い働き方を目指していきましょう。

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