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職場の苦手な人へのストレスを減らす4つのステップ
あなたは職場に苦手な人がいますか?
苦手な人がいても仕事で直接関わりがなければいいのですが、少しでも関わりがあるとストレスがたまりますよね。
その人と接する前後には緊張したり不安を感じたりして、イヤ~な気持ちになりますし、業務へのモチベーションにも影響を及ぼします。
そこで、今回は職場の苦手な人へのストレスを軽減する方法をお伝えしていきます。
その方法の中心は「自分のニーズ」を理解し実践することです。
他のブログ等ではあまり説明していない方法だと思うので、ぜひ試してみてください。
職場の苦手な人へのストレスがたまる理由
相手に向かって「あなたは苦手です」と言えれば、少しは気がラクになるのかもしれませんが、現実的ではないですよね。
だから、「あの上司は苦手だな・・」「あの部下と話すの嫌だな・・」と、一人つぶやくことってありませんか。
相手へなにかしらの苦手意識があるからこそ、こうしたつぶやきが出るわけですが、この苦手意識ってどこからくるのでしょう。
人にとって様々ですが、おおよそ次のような事情で苦手と感じるのではと思います。
- 相手の言動や性格が自分と合わない
- 価値観が大きく異なる
- 相手の意見や行動が理解できない
だから、感情的な負担が増大し、ストレスがたまっていくわけですね。
でも、意識するのはこうした表面の部分であって
- 具体的になにが苦手なのか
- なにがあわないのか
そこまで深掘りすることって意外と少ないですよね。
でも、ここを理解しておかないと、どう対処すればいいのかわからないので、ストレス軽減につなげられません。
職場の苦手な人へのストレスを軽減する4ステップ
それでは、苦手な人へのストレスを軽減するためにどうすればいいか。
今回は、次の4つのステップにそってお伝えします。
1.なぜ苦手なのか自分を観察する
2.自分の感情とニーズを理解する
3.自分のニーズを相手に伝えていく
4.相手のニーズを理解して共感する
1.なぜ苦手なのか自分を観察する
ステップの1つ目は、先ほどお伝えしたとおり、なぜ相手を苦手と感じるのか自分自身を観察することです。
たとえば以下のようなポイントで観察してみてください。
- 相手を「苦手」と感じる場面は?
- 相手のどんな言葉、行動を苦手と感じるのか?
- 相手が自分の弱点を突くからか?
- 相手が自分の羨望の対象であり、自己否定感を引き起こすからか?
このように苦手と感じる理由を観察して書き出してみましょう。
ひとつに絞らなくてもいいので、いくつかあたりをつけてみてください。
そのときに注意してほしいことは、相手を観察した内容を評価せずに事実のみを抽出することです。
例えば、ミーティングで相手が「あなたの意見は理解できない」と言ったとします。
そのとき「あの人は性格が悪いから、高飛車だから、あんなことを言うんだ!」などと、自分の評価を入れないようにします。
相手は「あなたの意見は理解できない」と言った。
と、事実そのものをフラットに表現してみてください。
事実をフラットに観察できると、相手へのネガティブな感情に巻き込まれずにすむので、次にお伝えする自分の感情やニーズにアクセスしやすくなります。
2.自分の感情とニーズを理解する
2つ目は、自分の感情とニーズを理解することです。
「感情」とは喜怒哀楽のことで、「ニーズ」とは自分が必要としていること、求めていることです。
例えば、上司や先輩などから「あなたの意見は理解できない」と否定することを言われたら、不愉快な気持ちになりますよね。
なんてひどいことをいう人だ!理不尽な人だ!と、怒りや悲しみといった感情がわいてくると思うのです。
でも、その怒りや悲しみを相手に向けているだけではストレスを軽減することはできません。
そこで、相手ではなく自分の内側に目を向けていきます。
「あなたの意見は理解できない」と言われたとき、自分は怒りや悲しみを感じている。
それは「自分のニーズが満たされていないからだ」と考えていきます。
- 今、自分が必要としていることは何なのか?
- 求めていることは何か?
そこを探究していくのです。
すると
- 自分のことを認めてほしい
- もっと理解してほしい
というニーズがあることに気づくことができます。
気づくことができると、このニーズを満たすために「自分には何ができるだろうか」と次のステップに進むことができます。
3.自分のニーズを相手に伝えていく
では、自分のニーズを満たすためにどんなことができるでしょうか。
先ほどの例では、「自分のことを理解してほしい」というニーズがありましたね。
このニーズを満たすためには、相手に自分のニーズを伝えていく必要があります。
例えば、下記のように伝えてみるのはどうでしょう。
私は自分の意見も理解してもらって役に立ちたいと思っています。「あなたの意見は理解できない」と言われると否定されているように感じるので、あまり気持ちがよくありません。理解できないところはどこなのか教えてください。
このときのポイントは自分のニーズから話をしていくことです。
- 自分が求めているニーズがあって
- それを満たしていない状況があり
- 私はこう感じているので改善していきたい
という流れで話をしていきます。
「自分の意見を否定するなんておかしい!」と相手を責めても、ネガティブな感情の応酬になる可能性が高い。
しかし。
自分のニーズから入っていくと、自分の心の中にある「理解してほしい」というポジティブな気持ちに気づくことができますし、それを満たすために「なにができるだろうか」と考えるきっかけになります。
4.相手のニーズを理解して共感する
一方、相手のニーズがどこにあるのかを理解することも重要になります。
相手が「あなたの意見は理解できない」と発言するのはなぜなのか?
その背後にある相手のニーズを推測し、それに対してどう対応すれば良いかを考えてみましょう。
もしかしたら、あなたと同じように自分の意見に賛同してほしい、協力して欲しいというニーズがあるのかもしれません。
それなら、その部分に対して「共感」してみましょう。
共感とは、相手の感情や状況に対して理解しようとする態度のことです。
苦手な人に対して共感するなんて難しいと思うかもしれませんが、共感とはその人と同じ気持ちになれということではありません。
「あなたはそう感じているのですね」と理解することです。
例えば、協力して欲しいというニーズがありそうなら「なにか手伝えることがありませんか?」と共感しながら聞いてみる。
反応があればそれでいいでしょうし、なかったとしても関係が悪化することはないですよね。
ここまで4つのステップについてお伝えしてきましたがいかがでしょうか。
職場の苦手な人との対処法というと
- 相手と距離を置く
- 相手の長所を考える
- 自分の仕事にフォーカスする
- 良好な関係の人とだけ付き合う
などがよくあげられます。
もちろんこうした方法も有効ですが、仕事の関係性が深い場合、これだけではストレスが改善されない場合もあります。
それにすべて受け身の方法ですから、改善されなければ、ストレスが軽減するどころか増える結果になってしまう。
ストレスを軽減し人間関係を変えていくために、今回お伝えしたような自分から働きかけていく方法もぜひ取り入れてみてください。
相手とのコミュニケーションがスムーズになったり、関係性改善へのヒントになると思います。
それでもストレスが軽減できないのなら
異動を相談する
自分自身の努力にも関わらず、苦手な人へのストレスが軽減されないのであれば、異動を相談するのも一つの方法です。
異動することで新しい環境と人間関係を構築できますし、違う視点や経験を得る機会を与えてくれます。
それはあなた自身のスキルやキャリアに新たな価値をもたらすことでもあります。
でも、なぜ相手が苦手なのか、なぜストレスになっているのかを理解しておくことは重要です。
なぜなら、それが理解できていないと、次の部署でも同じことが発生したとき対処できないからです。
ぜひ、一度はなぜ苦手なのかを考えてみてくださいね。
転職活動をはじめる
異動が難しい、またはそれでも問題が解決しない場合、転職を考えるのも一つの選択肢です。
転職は大きな決断ですが、それは新たな職場環境で自身のスキルを活かしたり、新たな経験が得られることでもあります。
そして、なにより今のストレスから解放されます。
転職を考える際は、現在の職場で何が問題であるのか、本当に転職しなければ解決できない問題なのか、自分がどのような環境で働きたいのかを明確にしていきましょう。
自分自身の働き方やキャリアについて再考するよい機会にもなります。
最後に
今回は職場の苦手な人へのストレスを軽減する方法についてお伝えしてきました。
お伝えしたのは、こちらから行動を起こしていく方法なのでハードルが高く感じたかもしれません。
でも、仕事の関係が深い人であれば距離を取るわけにもいかないし、話さないわけにもいきませんよね。
受け身の対策だけでは、ストレスが軽減されず積み重なっていくばかりです。
お伝えしように自分のニーズから話をしていけば、相手に不快な感情をもたらすことはありませんから、ぜひ試してみてください。
もちろんパワハラなど被害にあっているのであれば、すぐさま会社に相談するべきです。
でも、そこまでではないけれど、どうにも苦手意識がある人は職場にいるものですよね。
今回の方法があなたのストレス軽減に役立ち、充実した仕事人生につながるとを願っています。