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仕事で板挟みになりつらい人へ、特徴と状況別の処方箋
あなたが総務や経理などバックオフィスで働く人なら、社内調整は大きな仕事のひとつですよね。
スムースに調整できればいいのですが、あちらを立てればこちらが立たずで、自分が板挟みになることがあります。
当人同士で解決すればいいのに、巻き込まれてイヤな思いをすることもあるでしょう。
板挟みになると、そのことに気が取られてストレスがたまるし、早く解決したいから焦りも出てきますよね。
そこで、今回は仕事で板挟みになる人の特徴と、板挟みから抜け出すための方法についてお伝えします
仕事で板挟みになる人の特徴
まずは、仕事で板挟みになる人の特徴を4つあげてみます。
決断が苦手
1つ目は、決断が苦手なことです。
双方の意見に相違があるわけすから、どこかで意見をまとめて「これでいきましょう」と決断しなければなりません。
でも、この決断することが苦手です。
なぜなら、決断することでなにかを失うのではと考えてしまうからです。
例えば、決断することで、どちらかに嫌われてしまうとか、仕事がしにくくなるといった考えが浮かんできたりします。
特にバックオフィスで働く人は、社員と良好な関係を維持することが自分の仕事をスムースに進めることにつながります。
だから、決断することで今の関係を崩したくない。
これ、昔の私がそうでした。
自分では、Aさんの意見で進めたいと思っていても、Bさんから「いや、こっちの意見も聞いてよ」と言われたら、グラグラと揺れて板挟みになってしまうのです。
しかし、決断を先送りにすることは、時間や利益などを無駄にしてしまう可能性があります。
先送りにするリスクも考えたうえで、決断していくことが大切になります。
責任感が強い
2つ目は、責任感が強いことです。
責任感が強いことは仕事をするうえで大切なことです。
でも、強いからこそ板挟みにあうことがあります。
責任感が強い人は自分に厳しいですから、双方の意見を聞いて上手にまとめなくてはならないと考えています。
それぞれの言い分を取り入れるようと頑張りますが、うまくまとまらないこともありますよね。
そのとき自分ひとりで責任を背負い込んだり、抱え込んだりして、板挟みから抜け出せなくなります。
自分だけでまとめることが難しいと感じたときは、上司や先輩などへ相談することで、自分自身が板挟みになることを防ぐことが大切です。
自分の意見を言わない
「こうしたほうがいい」と内心は思っていても、自分の意見を言わない人は板挟みにあいやすくなります。
とにかく仕事が前に進めばいいからと、自分の意見を言わずAさんのやり方で進めようとする。
でも、Bさんから別の案を持ち込まれたら、どうすればいいかわからなくなります。
なぜなら、意見を言わなかったために、自分がどちらを支持していたのか分からなくなりますし、AさんとBさんのやり方を比較する基準がないために判断ができないからです。
自分が意見を言わない間に、Aさん側、Bさん側にそれぞれ賛同する人が出てきたりして、余計にもめたり、時間がかかったりと板挟みにあう期間が長くなる可能性も出てきます。
自分の意見をいうことが板挟みにあわないコツのひとつです。
自己評価が低いこと
自己評価が低い人は、自分の意見に自信が持てないことから、他人の意見や意見の食い違いに対して敏感に反応してしまうことがあります。
また、他人からの評価を気にするあまり、妥協や譲歩をしすぎることがあるため、意見がまとまらずに板挟みになります。
しかし、そのままだと自己評価がより低くなってしまうので、一層板挟みにあうかもしれません。
そのため、自分の意見を表明する機会を増やしていくことが大切です。
意見の内容に良いも悪いもありません。
意見を言うことで板挟みの状況から抜け出していけるときもあるはずです。
それが自信につながりますし、自己評価を上げていくきっかけにもなります。
仕事で板挟みになったときの状況別の対処法
総務や経理など、バックオフィスで働く人が板挟みになる主なケースは、次の3つになると思うので個別に対処法をお伝えします。
- 上司と部下との間で板挟みになったとき
- 上司と他部署の上司との間で板挟みになったとき
- 同僚と同僚との間で板挟みになったとき
上司と部下との間で板挟みになったとき
上司と部下との間で板挟みになった場合、まずは両者の意見をしっかりと聞き取ることが大切になります。
両者ともに仕事を前に進めたい目的は同じだけれど、やり方や考え方がうまく合致していないだけと考えれば、どこかに共通点や妥協点を見つけ出せるはずです。
それが見つけ出せるまで話し合いを進めていきましょう。
今回の仕事で目指すべきものはどこなのか、最初にすり合わせをしておくと、双方とも目的は同じなことが共有できるので話し合いがスムースに進みます。
上司と部下との間で板挟みになると、どちらにも嫌われたくない気持ちが出てくるものです。
だから、上司と会話しているときは上司よりの考えになりがちですし、逆に部下と話をしているときは部下の考えに近くなってしまいます。
しかし、どちらかに偏ることなく公平な立場で状況を見ていきましょう。
そのためには、両者から一歩引いた客観的な立ち位置をとり冷静な状態でいることが必要です。
ときには、上司の上司に状況を報告し、協力を仰ぐことも一つの方法です。
上司と他部署の上司との間で板挟みになったとき
上司と他部署の上司との間で板挟みになるのは、上司の指示のもとで他部署に働きかけをするものの理解が得られないときではないでしょうか。
その場合は、まず他部署の上司から話を聴くことで判断材料を集めます。
相手の立場や意見、今回もっとも重視していることは何かを理解することができれば、共通点や妥協点を見つけ出しやすくなるからです。
そのうえで、自分の上司と直接話しをして、他部署の上司の理解が得られずに板挟みになっていることを報告します。
このまま上司の指示で押し通すのか、妥協点を探るのかを尋ねて、解決策を一緒に考えていきます。
その際に、自分自身が持つ知識やスキルを活かし、解決策を提案することも有効です。
ただし、自分が「中心人物」となってしまうことを避け、上司同士が話し合いを進められるようサポートしていくことが重要です。
中には自分の主張だけを伝えて「お前が交渉してくれ」と丸投げしてくる上司がいるかもしれませんが、一緒に解決していく同意は取りつけておきましょう。
そうしないと、自分ばかりに負担がかかることになります。
同僚と同僚との間で板挟みになったとき
同僚と同僚との間で板挟みになった場合、まずは話し合いの場を設けて、双方が自分の立場を説明し、なぜそのような意見を持っているのかを共有していきます。
相手の立場や意見がわかると、解決するための新たなアイデアが生まれてくる可能性があります。
共通点を見つけたら、解決策を見つけるために協力していきましょう。
どちらか一方を優先するのではなく、双方が納得できる解決策を見つけることが目標です。
その際は感情的にならずに冷静に話し合いを行うことが大切です。
感情的になってしまうと、問題を解決するための視野が狭くなってしまうことがあります。
もし、話し合いが難しい場合は仲裁に入る第三者がいるかどうか確認してみましょう。
第三者の視点が入ることで、気づかなかった解決策が見えてくることもあります。
最後に
今回は仕事で板挟みになる人の特徴、板挟みから抜け出すための対処法についてお伝えしました。
総務や経理などバックオフィスで働く人は板挟みになるケースが多いかもしれません。
板挟みはホント辛いです。
どちらかに偏った対応をしてしまうと、相手から嫌われる不安が浮かんできますし、大きなストレスを抱えることになります。
なので、まずは双方から少し距離を取り、できるだけ客観的な立場で見ていくことをオススメします。
そのときに「自分ならどうするか」という視点を持っておくと、自分の中である程度の判断軸ができます。
それをもとに調整していくことができれば、右往左往することなく対応していけるでしょう。
板挟みは誰でも経験するものかもしれませんが、そのときはストレスを増やさない方法を取り入れてくださいね。