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オリジナルサービスでお客さんに喜んでもらい収入を得た話
私はテレビの前で、はらわたが煮えくり返っていた。
朝の番組で「いじめ問題」が議論されており、コメンテーターが
「いじめられる側にも問題があるんじゃないですか?」と、発言したからだ。
「こんな人に、いじめられている人の気持ちがわかるわけない!」
そう吐き捨てて、リモコンの電源ボタンをグッと押し込んだ。
カバンをつかみ、玄関で革靴を履きながら、
「いじめる側が100%悪いに決まってるやろ!
仮にいじめられた側になにかあったとしても、無視や仲間外れにする理由にはならない。
なぜ、それがわからない!」
いじめられていた小学生の頃を思い出しながら玄関のドアを開けた。
起業したきっかけ
番組を見たのは会社員を辞め、社会保険労務士・カウンセラーとして独立した直後でした。
独立した理由は、お世話になった社長の退任が決まったから。
というのは建前で、単にきっかけが欲しかったに過ぎません。
何年も前から、取得した資格で独立したいと考えていました。
でも、特別な強みもなく、管理職にもなれなかった40歳過ぎの自分が独立してやっていけるだろうか?
不安まみれの自分を押し出すには、なにかのきっかけに頼るしかなかったのです。
カウンセリングの仕事を増やしたい
独立したものの仕事がほとんどありません。
あるのは、知人の紹介で得たキャリアカウンセラーの仕事だけ。
でも毎回7人ほどカウンセリングできるのは経験になるし、なにより楽しい。
「カウンセリングの仕事をもっと増やせないだろうか?」
ふと思いついたのは、パワハラで悩む人へのサポートです。
厚生労働省のデータを見ると、被害を受けても会社や家族に相談できない人が多い。
なぜなら、人事評価が悪くなるかもしれない、心配かけたくない、と思うから。
いじめられた経験を持つ自分だからこそ、被害者の方の役に立てるのではないか?
と、考え始めました。
ゼロから情報発信をスタートする
まずは情報発信からスタートしようとするもSNSやブログ経験はゼロ。
なにを発信すればいいのかさえわかりません。
そこで図書館やkindleで関連する本を探し、読みまくりながらブログ記事を書き始めました。
最初は当然ながらアクセスゼロ。
それでも「いじめは許せない!」の熱が高いため記事を書き続けられました。
- 被害を受けている人は何を望んでいるだろうか?
- 実践しやすい対策はなんだろうか?
と、いじめられていた自分の過去とも重ね合わせながら、記事を追加していくと読んでくれる人が増えてきたのです。
すると「パワハラ上司の弱点」というタイトルの動画が100回、1,000回、10,000回と再生されはじめ(現在は12万回超)、同時にメルマガ読者も増えていきました。
よし、次はメルマガでカウンセリングの募集をしてみよう。
でも自信がないから無料で募集してみると、数名が申し込んでくれたのです。
お客さんの悩みに必死で応えているとリピートが増え、有料でも申し込んでくれる人が出てきました。
「お客さんの内面が変わらない」の壁
しかし、大きな壁が立ちはだかります。
それは「お客さんの内面が変わらない」ことでした。
カウンセリングでは「気持ちが軽くなった、勇気がわいた」と言ってくれます。
でも、終わったあとは不安や心配な気持ちに飲み込まれてしまうのです。
これでは、解決と言えない。
「このあたりが自分の限界かな……」
と、あきらめかけていたとき、少し前に読んだ本の著者を思い出したのです。
たしか「コーチング」を教えている先生だったな。
もしかしたら、コーチングが突破口になるかもしれない。
悩みをメールしてみると「よかったら会いませんか?」と、返信がありました。
悩みを解決するコーチングとの出会い
さっそく異国情緒あふれた街の高台に建つビル内の事務所を訪ねると、仙人のような風貌をした男性が現れました。
少し妖しさを感じながらも、話をしていると穏やかに聴いてくれるし、深い知識や経験を持っておられる。
ここでコーチングを学べば「お客さんのためになる」と確信が高まります。
その場で講座へ申し込み、翌週から週2回のペースで学び始めました。
受講してもっとも役立ったのは
「コーチングスキルの型」をしっかり学べたことです。
コーチングスキルといっても多種多様です。
カウンセリングよりのスキルもあれば、認知科学的なスキルもあります。
本人の価値観や視点を変えたり、思い込みを解放したり、自己理解から変革を促すスキルまで幅広いです。
それらの基礎である「型」を手に入れたことで、あらゆるお客さんに対応できる自信がつきました。
武道や茶道とも同じで「型」があるとメリットが広がります。
- 初心者でも学習しやすい
- 短期間でスキルが身につく
- 基礎があるので応用ができる
- 人にもわかりやすく説明できる
とはいえ、練習当初はまったく対応できませんでした。
頭が真っ白になったり、言葉が出ず数分間沈黙したり。
それでも実践とフィードバックを繰り返すと、スキルが格段にレベルアップしていきました。
お客さんに変化が現れ始める
そして、コーチングスキルをお客さんのもとで実践すると、なんと変化が現れ始めたのです。
- 上司への恐れが薄れてきた
- 自己否定が減ってきた
- もっと心理的スキルを学んでみたい
そこで、お客さんからフィードバックをもらい、パワハラで悩む人向けにオリジナルサービスとしてパッケージ化しました。
オリジナルサービスにすると他者と差別化できるので、お客さんから選んでもらいやすくなります。
SNSやブログでの発信力も高まります。
コンテンツや動画にして、ココナラ、Udemyのようなプラットホームでの提供も可能になります。
さらに、お客さんと長期間契約できるため、10万円以上の高額をいただけるようにもなるのです。
オリジナルサービスづくりの講座をスタート
ここ数年、コーチやカウンセラーで起業・副業する人が増えてきました。
同時に「潜在意識を書き換える」「自分軸をつくる」などのサービスを打ち出す人が多く乱立状態です。
後発組が同じ内容で発信しても埋もれるだけです。
他と差別化しお客さんに選んでもらうには、オリジナルサービスが必須になります。
実際「スキルは学んだけれど、お客さんに選んでもらえない」という声を聞きます。
私はその悩みを抱える人のサポートをするため、オリジナルサービスづくりの講座をスタートさせました。
私のようにコーチングスキルの型と、自分の経験や知識(ストーリー)を組み合わせれば、オリジナルサービスが誰でもつくれます。
コーチやカウンセラーとして、人の悩みを解決し喜んでもらうだけでなく、収入も充実感も満たしていける。
とても素敵な人生だと思いませんか?
私はこれまでパワハラや職場の人間関係で悩む数百人の方とお会いしてきました。
今の社会は働くことで苦しむ人があまりにも多すぎます。
コーチやカウンセラーの方々をサポートし、働くことを「苦」ではなく「楽」に変えていく人をひとりでも多く増やしていきたい。
そのために今日も活動していきます。