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「自分らしく生きる」ことが難しい理由と解決策
あなたは今、自分らしく生きていますか?
それとも、自分らしく生きることは難しい・・と感じていますか?
私は10年以上のカウンセラー経験を通じ「自分らしさ」という言葉に惑わされている人が多いように感じています。
なぜなら、今あなたが思っている「自分らしさ」とは、他人によってつくられたものかもしれないからです。
そこで今回の記事では自分らしく生きることが難しい理由と、本当の自分らしさに書き換えていく方法をお伝えします。
この記事を読むことで、本当の自分らしさを手に入れるためのヒントが得られます。
あなたの人生がより豊かで、自分らしいものになるための一助になれば幸いです。
自分らしく生きるとは?
最近「自分らしく生きる」、「自分らしく輝く」という言葉をよく目にしませんか?
書店や図書館で手に取る本のタイトルにも、この「自分らしさ」という言葉がよく使われています。
しかし、「自分らしさってなに?」と問われたとき、すぐに答えられるでしょうか。
おそらく答えられない人が大半ではないかと思います。
なぜなら、自分で定義づけをしていないし、言語化もしていないからですね。
それでも、なぜか私たちは、自分らしく生きることができれば幸せになれると信じています。
でも、その自分らしさって本当に自分自身が作り出したものなのでしょうか?
自分らしさがつくられるプロセス
そもそも自分らしさはどうやってつくられるのでしょう?
過去の私を例にしてみます。
あるとき職場の上司から「あなたはミーティングで意見をまとめるのが上手だ」と言われたことがありました。
自分ではそう思ったことはなかったのですが、上司からそう言われるとその気になるものです。
だから、ミーティング時には人の意見を聴くことに集中して、自分の意見を積極的に発言しませんでした。
私としては、この状況が自分の能力を活かすことになるし、自分らしいと思っていたんですね。
他にも学生の頃、カラオケで音程を外しまくって、周囲が白けた雰囲気になりました。
そのとき、自分は音痴だと気づいたわけです。。
だから、もう歌はやめておこうと決めた。
すると、カラオケに誘われても「行かない」という選択をします。
この「行かない」という選択が、自分らしいと思っていたんですね。
今から思えば、そんな自分らしさにとらわれず、ミーティングで積極的に発言すればいいし、音程を外しても熱唱すればいい。
でも、当時はそう思いませんでした。
私たちはこうしたいくつもの経験を通して、いつの間にか「自分らしさ」を作り上げているのです。
あなたはこれまでの人生を振り返ってみてどうでしょうか?
自分らしく生きることが難しい理由
そして、人は年を重ねるごとに、この自分らしさを強化してしまいます。
私の場合なら、
- 誘われてもカラオケに行かない。
- ミーティングでは積極的に発言しない。
これが自分らしいと思っていたわけです。
当然、いつも同じ行動を繰りかえすので、さらに「自分らしさ」を強化していきます。
他にも、例えばSNSで活躍しているインフルエンサーと自分を比べて
- 「自分なんか全然ダメだ・・・」
- 「あんなふうには一生なれない」
と考えてしまったり。
理想の人と比べてみて、自分にはあそこまでの能力もスキルもないから
- 「このあたりがちょうどいい」
- 「このあたりが自分らしい」
と、思い込んでしまう。
こうした経験が何度も繰り返されることによって、自分らしさがつくられていく。
しかし、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
この自分らしさとは、自分ではなくて、いわば他人の影響によってつくられたものですよね。
つまり、自分らしさとは
「他人の影響によってつくられたものであり、無意識に自分の心を支配しているもの」
と言えます。
他人の影響をもとにつくられた自分らしさを追い求めていくのですから
自分らしく生きているとは言えませんよね。
本当の自分らしさに書き換える方法
今日に至るまでガチガチに強化された自分らしさは、無意識に自分の心を支配しています。
なにかを選択したり行動しようとするときは、今の「自分らしさ」を基準にしてしまいます。
それは「他人の影響をもとにつくられた自分らしさの枠の中で生きることだ」とも言えますよね。
さらに、今の自分らしさの枠から出ることがないので、行動も選択も変わらない。
だから、現実も大きく変わらないし、現状の延長線上での未来が待っていることになります。
ぶっ飛んだ夢を描いてみる
私がコーチングやカウンセリングを学び始めたとき、「現実を作り出しているのは過去の行動と選択である」と教えられました。
「自分が取ってきた選択や行動が、いま目の前にある現実を作り出している」
そう言われると、今、苦しみや悲しみを抱えている人は「私が悪いのか!」と思われるかもしれません。
そうではなくて「過去の選択や行動は現在の状況を形成する重要な要素の一部である」と、とらえてみてください。
ということは、これからの選択や行動を変えていくと現実は大きく変わり始めることになります。
つまり
- もっと自分らしく生きたい
- もっと充実した人生にしたい
と思っているのなら、今の「自分らしさ」をちょっと書き換えていく必要があります。
そのためにオススメなのが「ぶっとんだ夢を描いてみる」ことです。
なぜぶっとんだ夢がいいのかというと、それは実現する方法がわからないからです。
ぶっとんだ夢を描く理由
ぶっとんだ夢を描く理由は、あらかじめ実現する方法がわかっていると「自分らしさ」が無意識に作動して行動を抑制してしまうからです。
例えば、◯◯に挑戦してうまくいかなかった体験があったとします。
その体験から「〇〇しないことが自分らしさ」だと考えていると、同じようなシチュエーションが起きたとき、行動してもうまくいかないと無意識に判断して避けようとします。
それだと結果は過去の延長線上となり、日常は何も変わりません。
逆に実現する方法がわからないと、まったくのゼロスタートになります。
自分の経験を超えたものになるので、これまでの自分らしさが作動しませんし、自分らしさの枠を取っ払って考えていけるのです。
例えば、あなたが子供の頃に夢見ていたことは何ですか?
- 宇宙飛行士になる?
- 世界一周旅行に行く?
- 会社の社長になる?
それらは大人になると「現実的ではない」と諦めてしまう夢かもしれません。
しかし、そうしたぶっとんだ夢こそが、自分らしさを見つけるきっかけになるのです。
自分らしさが書き換わると現実も変わる
例えば、あなたが宇宙飛行士になりたいと思っているとします。
宇宙飛行士になりたいのはなぜでしょう?
ただ宇宙に行きたいだけでしょうか?
それとも宇宙でしか開発できない商品を完成させて世の中に貢献することでしょうか?
なぜ宇宙飛行士になりたのか、その目的を深く掘っていくと、あなたが本当に求めているものが見えてきます。
きっと「宇宙飛行士になりたい」を超えた目的があるはずです。
それはなんでしょう?
仮に「地球の環境問題の解決に貢献するため」であれば、そのためにあなたはどんな行動をしていくでしょう。
節電したり、リサイクル品を積極的に購入したりするかもしれませんね。
そうした小さな行動のひとつひとつに自分らしさがあらわれているのだと私は思うのです。
ぶっとんだ夢を描き、その目的を掘り下げて小さな行動を起こしていくと、新たな自分らしさが見つかっていく。
その自分らしさを繰り返し体験していくと、新しい自分らしさに書き換わっていき、行動や選択が大きく変わり、現実も変わっていくのです。
最後に
今回は自分らしく生きることが難しい理由と、自分らしさを書き換える方法についてお伝えしてきました。
誰しも自分らしく生きたいと思うものですが、もしかしたら、今の自分らしさは他人の影響によってつくられたものかもしれません。
新しい自分らしさを見つけて書き換えていくためにも、ぜひ一度、ぶっとんだ夢を描いてみてください。
そこで見つかる自分らしさこそが、本当の自分らしさです。
ぜひ、本当の自分らしさを手に入れて、あなたらしい充実した人生を過ごしてください。
今回の記事が少しでも参考になればうれしく思います。