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仕事でいい人が損する理由と損しないために今すぐできる処世術
あなたは、他人から「いい人ですね」と言われたとき、「うれしい」または「うれしくない」、どちらの感情が強いでしょうか?
「うれしい」のであればストレスはあまり感じていないでしょうが、「あまりうれしくない」のであれば「いい人」でいることへのストレスを感じているのかもしれません。
私のカウンセリング経験からいうと「損している」や「貧乏くじを引いている」と、おっしゃる人が多いです。
いい人をやめたら楽になるかもと思いつつも、やめられず「損している」気分のまま過ごしている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、いい人が損する理由と損しないための処世術をお伝えしていきます。
仕事でいい人が損する7つの理由
まず、「いい人」と言われる人が損する理由について考えてみます。
主な理由として考えられるのは、他人に気を使いすぎて自分の意見や価値観を犠牲にしてしまうことですが、他にも具体例をあげながらお伝えしていきます。
優柔不断である
いい人と言われる人は、他人の意見や気持ちを大切にしようとするあまり、自分の意思決定に迷いがちです。
例えば、職場の会議などで意見が分かれた際に、どちらの意見に賛成すればいいのか決められない。
もしくは反対することができないため、優柔不断な状況が生まれます。
決めることができないと、なにを考えているかわからない人と思われたり、意見を聞かれることが少なくなるなど、他人の決定に従うことになってしまいます。
自分の意見を言えない
他人に気を使えることは素晴らしいことですが、それがいき過ぎると自分の意見や要望を素直に伝えられないことがあります。
例えば、職場環境や仕事の量、質などについて不満を抱えていても、上司に伝えずに我慢し続けることになります。
上司に伝えたときの反応を気にするあまり、意見は言わないほうがいいと考えてしまうこともあるでしょう。
でもそれでは、ストレスがたまり続けることになり、パフォーマンスが低下していきます。
他人の期待に応えようとする
いい人と言われる人は、他人からの期待に応えようと努力しますが、それが過剰になると自分の人生を犠牲にしてしまうことがあります。
例えば、上司から仕事の指示を受けたとき、「自分の仕事は残業すればいいや」と後回しにして、相手を優先してしまうことがありませんか。
自分のニーズや時間、気持ちを無視して他人を優先していると、長期的には自己否定感やストレスにつながる可能性が高まります。
他人の期待に応えることは大切なことですが、自分自身を大切にし、自己犠牲に陥らないようにすることは、それ以上に大切です。
自分の価値を見出せない
自分を大切にできないと、自分の価値を見出せなくなってしまいます。
「価値」とは、「自分は存在している価値がある」「自分は役に立っている」といった、自分自身を肯定できることです。
自分の価値を見出せないと、他人からの肯定を求め続けるようになります。
その結果、他人の要求に応えるために、自分の時間やお金、価値観を犠牲にしてしまうことがあります。
でも他人が自分のことを肯定するかどうかは相手次第のため、他人の要求に応えても見返りが得られず、損した気持ちだけが残ることになります。
他人からの評価を基準にする
いい人と言われる人は他人に対して配慮し、良い印象を与えようと努力します。
なぜなら、他人から得られる態度や言葉が自己評価の基準になっているからです。
だから、いい人として頑張って仕事をしますが、相手から期待した態度や言葉が得られないと、自信の喪失やモチベーション低下につながります。
さらに自分自身に対して厳しい傾向があり、頑張った自分をそのまま認めることができないため、他人からの評価に振り回されることになります。
自分のニーズを無視する
自分のニーズや大切にしたいと思うことを無視して、他人のために尽力しようとします。
それは尊いことではありますが、いきすぎると心身の健康に悪影響を及ぼしたり、自己評価が低下したりするなど、自己肯定感が失われることがあります。
自分の感情や欲求を抑え込んだままでは、ストレスや疲労がたまるばかりです。
そのままだと、徐々に自分のニーズや大切にしたいと思うことを見失い、どうすれば自分は幸せになるのか、充実感を得られるのかもわからなくなるかもしれません。
無理をしてまで他人を助けようとする
いい人は、無理をしてでも他人を助けようとする傾向がありますが、あなたはどうでしょう?
そうしてしまうのは、他人からの感謝や評価を得ることで自分自身を肯定できるからです。
しかし、他人からの肯定を追い求めるあまり、自分の仕事や時間、労力などを犠牲にするなど、無理を重ねていると自分のストレスや疲労を蓄積させてしまうことになります。
それに肯定してもらえるかどうかは相手次第であるため、得たいものが得られないと不平不満を募らせることになり、逆に自己肯定感が低下する可能性が高くなります。
仕事でいい人が損しないために今すぐできる4つの処世術
では、いい人と言われる人が、損しないためには、どうすればいいのかをお伝えします。
その根幹は「自分の人生を生きる」と決断し、自分と向き合い自分を大切にしていくことです。
具体的なポイントは下記でお伝えしますので、損せずに生きるためのヒントにしてください。
自分の意見や感情を大切にする
自分の意見や感情を大切にし、他人とのコミュニケーションで素直に伝えていきましょう。
相手に配慮しつつも、自分の意見をしっかりと伝えることが大切です。
「でも、その伝えることができないんだよ。。。」と思われているのなら、なぜ伝えることができないのか理由を考えてみてはどうでしょう。
それは、伝えることで
- 相手から批判されることを恐れているからでしょうか?
- 相手から反論されたときどうしよう。。と思うからでしょうか?
他にも理由があるかもしれませんね。
では逆に、自分の意見や感情を素直に伝えられたときのことをイメージしてみると、どんな気持ちがするでしょう。
- 素直に言えてスッキリした気持ちがありませんか?
- 自分の口から意見を言った自信が芽生えていませんか?
伝えられない理由ではなくて、伝えられたときの感情をイメージしてみると、伝えるためのハードルが低く感じられるのでオススメです。
自分の価値を認める
「価値」とは、「自分は存在している価値がある」「自分は役に立っている」といった、自分自身を肯定できることだと、先ほどお伝えしました。
例えば、あなたに子供さんがいるのなら、勉強を教えてあげるでもいいし、ご飯を用意してあげることでもいい。
職場なら日常業務がいつもより早くできたでもいいし、同僚の仕事を少し手伝ったでもいい。
日常の些細と思えることであっても、自分の存在や行為には価値があると自分で認めれば、それでOKなのです。
価値に上下も高低もなく、誰かと比較する必要もありません。
他人がどう評価するかも関係ありません。
自分自身には価値があると自分で認めることが大切なのです。
それができれば、損していると感じることなく人生を歩むことができます。
他人と比較せず、自分と向き合う
他人と比較するのではなく、自分自身と向き合っていきましょう。
他人といくら比較したところで、他人になれるわけではないですし、望むものが手に入るわけでもありません。
それよりも自分と向きあい、自分のニーズや目標を理解することで、何を望んでいるのかを知ることのほうが大切です。
そして、それを達成するためには、自分に何が必要なのか、なにをしていけばいいのかを考えていくことで、より効果的に行動することができます。
自分自身と向き合うことは、自分自身を知り、自分の可能性を最大限に引き出すための基盤となります。
他人からいい人と言われることにではなく、自分の人生を生きるにはどうすればいいのかに目を向けていきましょう。
バランスの取れた考え方をする
いい人と言われる人は、自分を抑えて他人を優先する傾向があります。
しかし、自分を抑えすぎると自身の意見や感情を後回しにしてしまい、精神的なストレスを抱えることになるかもしれません。
そのため、他人を優先するバランスの悪い考え方をしていないか、逆に自分のことばかりを考えていないかなど、自分の考え方を客観的にチェックするようにしてみてください。
なぜなら、自分がバランスの悪い考え方をしていることに気づいていないことがあるからです。
バランスの取れた考え方ができると心理的なストレスを減らし、幸福感を高めることにつながります。
最後に
今回は、いい人と言われる人が損する理由と、損しない人生をおくるための処世術をお伝えしてきました。
いい人は他人を優先し、自己犠牲しがちです。
他人のために尽力できることは素晴らしいことですが、それが自分の時間やお金、労力などを犠牲にしたうえで成り立っているのだとしたら。
それは、自分の人生のためではなく、他人の人生のために生きていることになってしまいます。
たった一回きりの人生です。
まずは、他人のためではなく「自分の人生を生きる」と決断していきましょう。
今回の内容が自分自身を大切にし、豊かな人生を送っていただくためのヒントになれば幸いです。