仕事で心に余裕がない人に効く対処法、原因と特徴も詳しく解説

2023年9月24日2023年11月13日

あなたは毎日仕事に追われ、心に余裕がないと感じていませんか？

職場では業務に追われ、人間関係に疲れ、ストレスが溜まる…

家に帰れば家事や育児でヘトヘトになり、ますます余裕がなくなっていく。

そんな状態が続くと「もう疲れた」「もうダメかも」と疲弊していく自分を感じます。

そのまま放っておくと、健康や人間関係にも影響を与えかねません。

今回の記事では心に余裕がない人の特徴や原因、対処法までをわかりやすく解説します。

心に新たな余裕を生み出していけますので、ぜひ最後までお読みください。

仕事で心に余裕がない人の特徴

まず仕事で心に余裕がない人の特徴をみてみましょう。

特徴の理解は余裕のない状態から抜け出す第一歩です。

柔軟性が低い
マイナス思考が強い
過度な自己評価
優先順位づけが苦手
セルフケアをしていない

柔軟性が低い

柔軟性が低いとは、新しい状況や変化にうまく対応できないことを指します。

たとえば、急に仕事の変更があるとパニックを起こし、なにから手をつければいいのかわからなくなります。

冷静に考えられなくなりますし、思いつきで取り掛かってしまうので時間や労力を浪費してしまいます。

マイナス思考が強い

マイナス思考が強い人は、なにごとも悪い方向に考えがちです。

「このプロジェクト、うまくいかないかも」とか「私がやると失敗する」という考え方です。

マイナス思考はリスク回避や物事を慎重に進められるメリットもあります。

しかし、強すぎると自己効力感の低下や自信の喪失につながるので、心に余裕がなくなっていきます。

過度な自己評価

自分の能力や仕事を過度に評価する人は「失敗は許されない」と考える傾向があり、常にプレッシャーを感じています。

他にも「私が頑張らないと仕事が進まない」「上司や同僚が困る」と思い込みがちです。

そのため仕事を抱えすぎて、心のスペースがだんだんと埋まっていきます。

いつの間にかスペースがゼロになり、余裕のない状況が続いてしまいます。

優先順位づけが苦手

今はどこも人手不足のため仕事は次々とやってきます。

優先順位が苦手だと、どの仕事も中途半端におわり仕事の山で埋もれてしまいます。

仕事にも集中できませんし、成果も出せなくなります。

結果として心が疲弊していきます。

セルフケアをしていない

給料をもらう以上、苦しくても頑張り続けないといけない。
上司の指示はなにがなんでも守らなければならない。

こうした考えに縛られ会社や上司を優先するあまり、自分自身のケアをしていない人が多くいます。

セルフケアを怠ると、心身ともに疲れやすく心に余裕を持てなくなります。

仕事で心に余裕がないときのデメリット

仕事で心に余裕がないと多くのデメリットを引き起こします。

あなたは次のような経験がないでしょうか？

焦りやイライラが増える
人間関係が悪化する
仕事が苦しくなる
キャリアが停滞する
ワークライフバランスが崩れる

焦りやイライラが増える

心に余裕がないと、小さな出来事でイライラしやすくなります。

たとえば、コピー機の反応が遅い、トイレが混んでいるだけで大爆発を起こす。

常に心がいっぱいなので、ちょっとした出来事が引き金になってしまうのです。

このような状態が続くと自分だけでなく、同僚や家族など周囲の人々にもストレスを与えます。

人間関係が悪化する

心に余裕があるとき、ないときで他人に対する接し方が変わってきます。

余裕がないと話しかけられたときにムスッとした表情になり、冷たい態度を取ってしまいがちです。

あなたも、あとから「ああ、しまった…」と後悔したことがないでしょうか？

たったひとつの行動により相手との距離が離れてしまい、人間関係が悪化するときもあります。

仕事が苦しくなる

心に余裕がないと、仕事そのものが苦痛になります。

会社で過ごす時間が苦しいと現状維持が精一杯で、工夫したり改善したりする気力もわいてきません。

当然、成長も実感できないし成果も出にくくなります。

朝起きるのが徐々につらくなり、メンタル不全も起こしやすくなります。

キャリアが停滞する

働く人の多くが自分のキャリアを伸ばしていきたい、成長していきたいと思うもの。

しかし、心に余裕がないと、新しいプロジェクトや成長する機会があっても手を上げられません。

チャンスの機会を逃してしまい、未来の展望も描きづらくなります。

結果としてキャリアが停滞してしまいます。

ワークライフバランスが崩れる

仕事に追われる日々が続くと、プライベートの時間が減っていきます。

家族や友人との時間が取れなくなり、関係が悪化する可能性もあります。

さらに休日も仕事で頭がいっぱいになり、ゆっくりと休息できません。

最終的には健康まで害してしまう可能性があります。

仕事で心に余裕がないときの５つの原因

では、仕事で心に余裕がない原因はなんでしょうか？

人によって異なりますが以下に主な原因をあげてみます。

仕事の量・質の問題
過度な自己責任
曖昧な目標設定
不安定な職場環境
休息不足

仕事の量・質の問題

まずは、仕事の量・質の問題です。

職場のストレス・ランキングでは常に１位を占めており、根深いものがあります。

仕事の量が多すぎる、または難易度が高すぎると、心に余裕を持てなくなるのは当然です。

「もうこれ以上はムリ」とギリギリの状況で仕事を続けおり、心身ともにかなりの負荷がかかっています。

過度な自己責任感

「これは絶対に私がやらなければならない」という過度な自己責任感も原因のひとつです。

たとえ他の人ができる仕事でも「私がやらないとダメだ」と思い込んでしまう。

自分で動こうとする姿勢は素晴らしいですが、いき過ぎると他人に頼れなくなります。

次第に追い詰められていき、心に余裕が持てなくなります。

曖昧な目標設定

たとえば、目標が「なんとなく仕事を減らす」だったとしましょう。

これでは、なんの仕事を減らすのか、どうやって減らすのかがわかりません。

目標が曖昧だと何をすればいいのかわからず、具体的な行動が見えないのです。

動けないと何も前に進まず、焦りや不安が増していきます。

不安定な職場環境

職場の人間関係や組織の状態が不安定だと、心も不安定になります。

たとえば上司や同僚との関係が悪い、会社自体が不安定な状態（例：リストラの噂）などです。

これらは自分でコントロールできません。

だからこそ余計にストレスがかかり、心に余裕を持てなくなります。

休息不足

あなたは十分な休息が取れているでしょうか？

睡眠不足や休日にリラックスできていないと、疲れがどんどん溜まっていきます。

疲れが溜まると気力も体力も回復するのに時間がかかります。

その間に新たなストレスが加われば回復がされに遅れてしまいます。

ここまで仕事で心に余裕がない主な原因を上げてみました。

これらの原因に気づいたら、少しでも早く対策していきましょう。

仕事で心に余裕がないときに効く５つの対処法

抱えている仕事の整理整頓をする

一番のオススメは、手持ちの仕事をすべて書き出してみることです。

なぜなら、仕事の全体を把握せずにアレもコレもやらなくちゃと考えているケースが多いからです。

私のクライアントさんで「やることが多すぎて余裕がない」とおっしゃる人がいました。

そこで、なにをやらなければいけないのか、すべて紙に書きだしてもらったのです。

すると「もっと多いかと思いましたが、そうでもないですね」の返答でした。

頭の中では、いくつかの仕事が大きな１つの塊になって、目の前にドーンと置かれているイメージなんですね。

「こんな大きなものに手をつけていかなければならないのか…」と思えば気が重くなるし、余裕もなくなります。

そこで塊を分解して、ひとつひとつの仕事をリストアップしていくのです。

目に見える形にすると「今は何をやるべきか」が明確になり、少しずつ余裕が生まれます。

ぜひ試してみてください。

仕事の優先順位をつける

仕事を整理整頓したあとに優先順位をつけると効率的に進められます。

どの仕事から取りかかればいいのか迷いがなくなり時間がムダになりません。

自然と仕事にかかる時間が短縮され、その分だけ心に余裕がうまれます。

他にも自分の仕事をコントロールしている感覚を持てるので、焦りやストレスも大幅に軽減できます。

それでも仕事が思うように進まないときもあると思います。

すると、焦りやイライラが起こり、だんだんと心に余裕がなくなっていきます。

そんな自分に気づいたら「ああ、いま自分はイライラしているなあ」とつぶやいてみてください。

つぶやいてみると、自分で自分を客観視できます。

客観視できると焦りやイライラでいっぱいだった頭の中にスペースが生まれて、イヤな感情から少し距離が取れます。

距離が取れると冷静さを取り戻し、心に余裕が出てくるのでオススメです。

仕事の量・質を見直す

仕事の量が多すぎる、または質が高すぎる場合は仕事自体を見直す必要があります。

仕事の量が多すぎるとき

まず仕事の量が多すぎるなら「本当にすべて自分でやるべきか？」と考えてみましょう。

たとえば、報告書の作成が毎回手間取るならテンプレートを作って効率化する、AIを活用するといった具体的な改善策を考えます。

ツールを上手に活用していくと仕事の量を減らしていけます。

さらに、他の人にもできる仕事はないかを考え、適切に仕事を振り分けます。

自分が行うべき仕事に集中するために、他の人に任せられる仕事は手放していきましょう。

仕事の質が高すぎるとき

次に仕事の質が高すぎる場合は、素直にヘルプと言いましょう。

相談できる上司がいれば、早めに相談するべきです。

もちろん、自分で勉強しながら進めていく方法もあります。

しかし、ヘルプと言ってみると、周りからアドバイスやヒントをもらえる可能性が高まります。

その分、仕事や早く進みますよね。

同じ職場で働いていても、他人の仕事の質はわかりにくいですから声を掛け合う機会が少ない。

だからこそ、人に頼ってみると思わぬところからアドバイスやヒントをもらえたりします。

周りに助けを求める

すべてを一人で抱え込まず、周りの人に助けを求めることも必要です。

それはわかっているけれど「言いにくい」と感じておられるかもしれませんね。

もしそうなら、言いにくい理由を考えてみましょう。

助けを求めたら能力がないと思われてしまう
自分の仕事は自分でやりきらないといけない
相手に負担をかけるので気が引ける

こうした考え方をもっていて、助けを求めずに我慢してしまう人が多いと感じます。

我慢しすぎると、空気が入りすぎた風船のように心が破裂してしまいます。

今の自分の考え方が本当に自分のために役立っているのか？

ぜひ立ち止まって見直してみてください。

周りに助けてもらい心に余裕が出てきたら、今度は周りの困っている人を助けていく。

そうやって助け合いながら仕事をしていけばいいのではないでしょうか。

「これ以上は自分一人では無理」と感じたら、周囲に助けを求めてください。

しっかりと休息を取る

あなたは身体が重い、頭が回らないと感じていても仕事を続けようとしていませんか？

仕事を中断し休息を取る時間がもったいないと感じるのかもしれません。

しかし、疲れた状態で仕事をしても効率は悪く、発想も浮かばず、ミスのリスクも高まります。

一方しっかり休息を取ってから再開すると、頭も身体も動くので仕事は早く終わりミスも減らせます。

具体的には

１時間に１度は立ち上がってストレッチをする
１日の中で短い休憩を何回か取る
６~７時間の睡眠は確保する
趣味やリラクゼーションに時間を使う

など、しっかりと休息を取る工夫を取り入れてみてください。

仕事を優先し休む時間を削れば削るほど、心の余裕はなくなっていくので気をつけてください。

最後に

今回は仕事で心に余裕がない人に効く処方箋をお伝えしました。

仕事で心に余裕がないとイライラや焦りを引き起こします。

自分自身が苦しいですし、周囲の人々にもマイナスの影響を与えかねません。

逆に余裕があると人間関係がスムーズになりますし、仕事の質も向上します。

ぜひ今回お伝えした方法を試してみてください。

なにかを始める最初の一歩は、どうしてもエネルギーが必要になります。

しかし「何もしない」と、心に余裕のない状態がこの先も続いてしまいます。

一歩を踏み出して、心にも仕事にも余裕を持つ生活を手に入れていきましょう。

この記事が心に余裕を持ち、より充実した日々を送るきっかけになることを願っています。