「自分にはムリ・・」が解消される自分へのフィードバックのやり方

自己フィードバック

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突然ですが、あなたは自分へのフィードバックをしていますか?

「フィードバック」と聞くと、上司の顔が浮かぶかもしれませんね。

会社では、半年に1回もしくは年に数回、人事考課面談を行うと思います。

その面談時に上司からアドバイスや改善点を伝えられ、軌道修正していくことを「フィードバック」と呼んでいる人が多いのではないでしょうか。

今回提案したいのは、この上司からのフィードバックではなくて、自分で自分の行動をフィードバックすることです。

自分へのフィードバックができると、フィードバックしてくれる人がいなくても、目標に近づけることができます。

でも、フィードバックのやり方を間違えると目標達成が遠くなります。

今回は目標達成が加速する「自分へのフィードバックのやり方」についてお伝えします。

目次

目標達成が加速する自分へのフィードバックのやり方

上司とのフィードバック

フィードバックとは「自分の行動を振り返り反省することと、とらえている人が多いのでは?

と思うのですが、あなたはどうでしょうか。

「反省」を辞書で調べてみると

  1. 自分のしてきた言動をかえりみて、その可否を改めて考えること
  2. 自分のよくなかった点を認めて、改めようと考えること

と、2つの意味が書かれていました。

①と②、どちらが一般的かといえば②ではないでしょうか。

だから、自分の過去の行動を振り返って

〇〇しなかったのがマズかった
〇〇したのが失敗だった

と、良くなかった点、悪かった点に目が向きがちになります。

すると、自分を責める感情が出てきて

  • 自己嫌悪
  • 意欲低下
  • 自信喪失

などにつながります。

これではモチベーションが低下して行動しなくなるし、目標達成が遠くなります。

そもそも、フィードバックの目的は改善点を見つけて、目標に向かうための行動を増やすことです。

なのに、行動につながらないのなら、一体なんのためのフィードバックかわからなくなります。

私はフィードバックを次のように定義しています。

気づきを言語化すること

良い、悪いといった判断や感情を含まずに、ただ気づきを言語化するだけです。

フィードバックは事実の客観的把握からスタート

客観的に把握する

「気づきを言語化すること」について、例をあげて説明してみます。

例えば、「資格取得のため資格予備校の講座に20万円支払った人」がいたとします。

でも、仕事が忙しい、疲れているなどの理由で講座へ参加しなくなり、結局、資格試験を受験しなかった。

このときに、自分へのフィードバックとしてやってしまいがちなのが

  • 20万円をムダにしてしまった
  • 講座に申し込んだ自分がバカだった
  • 講座内容がわかりづらくて自分にはあわなかった

こんな言葉が浮かんできて、

お金も時間もムダにした
自分がバカだった

に終始してしまうことです。

こうなってしまうのは、マイナス感情のエネルギーに飲み込まれているからです。

なにが問題だったのかわからず、改善点を考えるところまでたどりつかない。

これでは今後も同じ失敗を繰り返してしまう可能性が高い。

そこで「本当にムダだったのか?」と、事実を客観的に把握することからスタートします。

はじめに、プラス面を書き出してみましょう。

講座に参加しなくなり、試験を受験しなかったとしてもプラスになった点はあるはずです。

例えば、プラス面として

プラス面

お金は大切に使うべきものだと学んだ
講座の進み方や勉強の仕方はわかった
講座で学んだ一部の知識は仕事に活かせる

続いてマイナス面です。

マイナス面

講座の内容を十分に確認せずに申し込んだ
講座に20万円払った
申し込んでしまった自分を責めている

このようにプラス面、マイナス面に気づき、書き出してみるのです。

そして、客観的に眺めてみると、決してムダではなかったことがわかるので、マイナス感情のエネルギーが小さくなっていきます。

マイナス感情に飲み込まれて、自分を責めたり悔やんだりしても改善点は見つかりません。

それにマイナス感情を放置してしまうと次につながらず、本当にムダになってしまいます。

だから、プラス面、マイナス面を客観的に書き出すことでマイナス感情を小さくして、冷静さを取り戻すことが重要なのです。

客観視すると行動アイデアが出しやすくなる

アイデアを出す

客観視できたら、目標を達成するために対策を考えていきます。

例として「会社から帰宅後、資格の勉強をしようとしていたのにテレビを見てダラダラしてしまう人」がいるとしましょう。

この「ダラダラ」には、勉強できていない自分を責める感情が含まれていますよね。

そこで、まずは現状を客観的に書き出してみます。

すると、こんなふうになります。

会社から帰宅後に資格の勉強をする予定だったが、テレビを見る時間に使った

このようにマイナス感情を排除すると、客観的事実のみに視点が向くので、対策を考えやすくなります。

そして、対策を考えていくときにやってしまうのが、やる気や根性論を持ち出すことです。

  • もう一度だけ頑張ってみる!
  • 次こそは勉強を続ける!

このような、やる気や根性論のエネルギーで乗り越えられる人もいるでしょうが、多くの人は時間が経つにつれエネルギーが落ちていきます。

だから目標までたどりつけません。

そこで、さきほど書き出した客観的事実をもとにして、ダラダラする理由を探り、対策を考えてみます。

帰宅してからダラダラしてしまう理由はなぜだろう?

と、考えてみると

「仕事で身体が疲れているから」が大きな理由としてあがったとします。

この理由をもとにして対策を考えてみると、いくつか浮かんできます。

例えば、

対策1として

いつもより1時間早く寝る
朝、出社する前の15分を勉強時間に使う
疲れが取れた日曜日の午前中を勉強時間に使う

対策2として

毎週土曜日はマッサージ店にいく
お風呂はシャワーではなく湯船にゆっくりつかる

などで疲れを取り、リフレッシュしてから勉強にとりかかる。

こんなふうに、ダラダラを止めて勉強するための対策を考えて実行してみるのです。

「多くの未達成は対策不足なだけ」とマインドセット

マインドセット

対策を実行するときに意識してほしいマインドセット(ものごとのとらえ方)があります。

それは、「多くの未達成は対策不足なだけ」です。

目標が未達成のとき、自分へのフィードバックとして自分を責めたり悔やんだりしがちです。

そうではなくて「目標が未達だったのは、ただ単に対策が不足していたから」

と、とらえていくのです。

つまりは、

  1. 事実を客観的に把握する
  2. 対策を考える
  3. 対策を実行していく

これを続けていけば「目標は達成できる」とマインドセットするのです。

もちろん、中にはどうあがいても、どうにもできないことがあるかもしれない。

でも、多くは対策不足なだけ。

そう考えると、むやみに自分を責めることがなくなるし、自分のエネルギーを目標達成に向けて注げるようになります。

対策を考え実行してみても、うまくいかないことがあるかもしれません。

そしたら、また事実を客観的に把握し、対策を考えて実行していく。

その繰り返しをしていけば、必ず目標を達成していくことができます。

最後に

今回は、自分へのフィードバックについてお伝えしました。

ちなみに記事の中で例としてとりあげた「資格予備校に20万円支払ってムダにした」人物は過去の私です。

当時は、お金をムダにしてしまった・・、なんで勉強できないのだろう。。。

と、マイナス感情に飲み込まれていました。

いまから思えば、自分への正しいフィードバックが出来ていなかったのです。

あなたも自分の行動をフィードバックするときは、自分を責めたり悔やんだり、反省することはやめましょう。

自分のエネルギーが落ちていくだけです。

自分の行動をフィードバックするときは、事実を客観的に把握することからスタートしてみてください。

それが目標達成するための近道になります。

ぜひ、自分へのフィードバックを有効活用してみてください。

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