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嫌いな部下と上手に仕事をする方法
あなたには嫌いな部下がいますか?
一日の大半を過ごす職場で嫌いな部下がいると、大きなストレスになりますよね。
その部下のことが気になるし、仕事にも集中できません。
さらにリーダーになったばかりなら、どう対処すればいいのか悩むと思います。
そこで今回は嫌いな部下がいるときの対処方法についてお伝えしていきます。
嫌いな部下がいるのは自然なこと
好き、嫌い、悲しい、苦しいなど、人の感情は自然にわき出てきますよね。
別の言い方をすると「無意識」に発生するため、感情を自分でコントロールすることはできません。
だから、イヤな部下がいれば「嫌い」「苦手」などの感情がわいてくるのは自然なことです。
人はそれぞれ性格も価値観も異なるので、合わない人がいるのは当たり前なんですね。
でも「嫌い」という感情を持つことに抵抗がある人もいるかもしれません。
「人のことを嫌いになってはいけない・・・」
「人のことを悪く言ってはいけない・・・」
もし、そんな考えがあるのならストレスがたまりやすくなります。
自分の本心は「嫌い」なのに、「嫌いになってはいけない」と自分を抑圧していれば息苦しくもなります。
だから、この機会に「嫌いという感情を持ってもOK」という意識に切り替えましょう。
「嫌い」と思ったとしても、相手に直接伝わるわけではありませんから大丈夫です。
嫌いな部下に対処していくためには、この「嫌い」という感情を認識するところから始めていくことが大切です。
嫌いな部下と上手に仕事をする3つのポイント
部下のことが「嫌い」という感情をはっきり認識することで「で、これからどうすればいいか?」と考えていくことができます。
嫌いでも仕事は進めていかなければなりませんよね。
ここでは上手に仕事をする方法を3つお伝えします。
なぜ部下が嫌いなのか理由を書き出す
下記は以前にインターネットサービス会社であるニフティが調査した「嫌いな部下ランキングトップ10」です。
言い訳ばかりする
責任感がない
遅刻・欠勤が多い
やる気がない
何度も同じミスをする
あいさつをしない
指示をしないと動けない
自信過剰・謙虚さがない
他人の意見を聞かない
ホウレンソウができない
あなたが部下を嫌いになる理由はこの中にあるでしょうか?
部下を嫌いになるときは、このように理由を明確にせずに「ただ嫌い」という感情が先走ってしまうことがよくあります。
感情任せのままにしていても部下との関係は改善されません。
そこで、まずは部下のなにが嫌いなのかその正体を明らかにします。
ノートと筆記具を用意して、部下の嫌いなところを思いつくままに、どんどん書き出してみましょう。
そうすると、部下の態度、仕事の進め方、返事の仕方なのか、それとも言葉遣いなのか、具体的なところが見えてきます。
例えば、あなたが「指示をしても無表情でぶっきらぼうな部下」が嫌いだとしましょう。
嫌いな理由は「自分が部下のときは、こんな対応はせずに表情を柔らかくするなど上司に対して気を遣っていたから」ではないでしょうか?
「上司には気を遣う姿勢を示すのが当たり前だ」という価値観があるからですね。
この自分の価値観に反する行動を部下がすると、自分とは合わない・嫌いという感情がわいてくるのです。
このように自分と部下の価値観の相違がはっきりわかると意外なほどスッキリします。
なぜなら「ああ、もうこの違いはどうしようもないね。。」と前向きなあきらめができるからです。
そうなれば、あとは好き嫌いの感情を一旦横において、この部下に効果的に働いてもらうためには、どうアプローチしていけばいいかを考えていくことができるようになります。
フォーカスを変える
あなたの視点はいま部下の嫌いなところに向いていますよね。
そうすると仕事をしていても「嫌いなところ」ばかりが目につきませんか?
人はひとつのことにフォーカスすると、そこしか見えなくなる傾向があります。
嫌いな人の嫌いなところが目につくのって、かなりのストレスです。
そこでフォーカスを「この部下の優れているところはどこか?」に向けてみます。
嫌いな部下の優れているところに目を向けるのは、不愉快に感じるかもしれませんが、リーダーとしては必要なことですよね。
部下の優れているところにフォーカスしてみると、これまでと違って新たな部下の一面が見えてきます。
その優れているところをチームにもっと活かせないか
成果を上げていくために活用できないか
と、考えてみてはどうでしょう。
嫌いなところへフォーカスしてストレスをため続けるよりも効果的ですよね。
感情的に嫌いなのはそのままでOKです。
好きになる必要もありません。
ぜひ、フォーカスを変えてみてください。
ゴールをイメージする
あなたはリーダーとして、半年後、1年後、2年後にどのようなゴールを達成していたいでしょうか?
嫌いな部下も含めてチームとして、個人としてゴールを達成した瞬間のイメージを膨らませてみてほしいのです。
そのときに一番イメージしてほしいのはゴールを達成したときの感情です。
うれしい
楽しい
という言葉が出てくると思いますが、それで終わらずに五感を使ってイメージしてみてください。
例えば
*拳をあげてガッツポーズをしている自分
*充実感を感じながら笑顔のメンバーと握手している自分
*「みんなありがとう!」と歓声を上げている自分
*「ああ本当に良かった!」と喜びを噛みしめながらつぶやく自分
など、自由にイメージしてみましょう。
イメージすると感情が動きます。
その感情を味わいながら仕事に取りかかると行動が変わります。
モチベーションが上がり、仕事に集中して取り組めるし、前に進むパワーがわいてきます。
行動が変われば成果が変わります。
活用している人は少ないかもしれませんが、イメージには魔法のようなチカラがあります。
ぜひ試してみてください。
まとめ
部下に対して嫌いな感情がわくのは人として自然なことです。
決して悪いことではありません。
もし「人のことを嫌いになってはいけない・・・」と思っているのなら、この機会に「嫌いという感情を持ってもOK」という意識に切り替えていきましょう。
その上でリーダーとしては、好き嫌いの感情を一旦横において、部下に効果的に働いてもらうためにはどうアプローチしていけばいいかを考えていくことがベストな選択です。
そして、ストレスをためないためにも、フォーカスを変えることやゴールのイメージなどを活用しながら、上手に部下とつきあっていきましょう。