71歳でコーチング起業!初契約までのストーリーと成功の秘訣
あなたは、年齢を理由にやりたいことを諦めかけていませんか?
あるいは、起業したいけれど、一歩踏み出せずに悩んでいませんか?
この記事では、71歳でコーチング起業を果たし、見事初契約を獲得したクライアントさんのストーリーをご紹介します。
コーチングやカウンセリングで起業を目指す方に、きっと大きな気づきと勇気を与えてくれるはずです。
人生の転機 – 退職後の不安から新たな目標との出会いへ
クライアントである東さんは30年以上、地元の建設会社で経営者の右腕として活躍し、現役を退かれたあともグループ会社の顧問で関わっておられました。
しかし、年齢による契約終了という現実に直面し、収入面での不安を抱えることになったのです。
「新たな収入源をつくれるだろうか…」
そんな漠然とした不安を抱えていたとき、東さんはあるセミナーでコーチングと出会います。
人の可能性を引き出し、成長をサポートするコーチングの魅力に、心を奪われたのです。
「この仕事であと10年は働きたい、地域の人の力になりたい」
しかし、具体的な活動方法が分からない。
悩まれていた東さんは、私のところへ相談に来られ、主催する講座へ参加されることになりました。
自分史の振り返りから見えてきた宝物
講座での最初の取り組みは、自分史の振り返りでした。
20代からこれまでを振り返り、成長過程、克服してきた課題、達成してきた目標を丁寧に書き出してもらいました。
その結果、東さんならではの強みが浮かび上がってきたのです。
- 経営者の右腕としての豊富なビジネス経験
- NPO法人設立・運営の実績
- 行政との折衝経験
- 地域に根差した幅広い人脈
こうした強みを活かすため話し合いを重ねた結果、ターゲットを地元の中小企業の経営者に絞ることにしました。
中小企業の経営者といっても2代目、3代目なのかスタートアップなのかで変わってきます。
しかし、そこまで絞り込みはせず、東さんの人脈をもとにして進めることにしたのです。
大きな壁が立ちはだかる
ところが、この豊富な経験と人脈を持つ東さんにも、大きな壁が立ちはだかりました。
東さんは、わずか数分お話しただけで「この人は信頼できる」と誰もが感じる、素晴らしい人柄の持ち主です。
そのため、これまでも多くの相談を受けてこられました。
しかし、それらはすべてボランティアでした。
人と人をつなげたり、役所への伝手を作ったり…
コンサル料金にすれば数十万円の価値があることでも、ランチをご馳走になって終わり、という具合でした。
でも、今後はボランティアではなくて、仕事として対価をいただく形に切り替わります。
ここに大きな心理的抵抗がありました。
「有料にしたら、どう思われるだろうか…」
「自分のやっていることに、本当に金銭的な価値があるのか…」
営業の場面でも、心理的な抵抗から料金の話を切り出せず、苦しい思いをされていました。
マインドの転換
しかし、このままでは契約にも収入にもつながりません。
そこで、東さんのマインドを一緒に深掘りしていきました。
すると、「ボランティア=価値が低い」という無意識の思い込みが見えてきたのです。
そこで私たちは、こんな作業を重ねました。
- ボランティアでの活動を金額に換算する
- 同様のサービスを提供しているコンサルタントの料金を調査する
- 目に見えない波及効果(売上向上、経営安定化、従業員の給与アップなど)を掘り下げる
その結果、東さんがランチ代の数十倍、数百倍もの価値を提供していることが明確になりました。
こうしたプロセスを通じて「自分は価値あるものを提供している」というマインドが徐々に根付いていったのです。
さらにモデリングやポジションチェンジなどセルフコーチングのスキルを実践しながら行動を続けていきました。
「想い」が実を結ぶ瞬間
東さんは、Wordで事務所のチラシを作成し、LINEやメールを通じて知り合いの経営者や関係者約100件に送付。
丁寧な説明を重ねられた結果、ついに初めての契約獲得につながったのです。
しかも、単発ではなく数万円の継続契約です。
これは大きな意味を持ちます。
継続的に関われることで相手の深い課題も見えてくるし、信頼関係も深まっていくからです。
この経験をもとにして、他の経営者にアピールしていけるので、契約数を増やしていけると思います。
これまでの行動がもたらした変化
こうした行動を積み重ねた結果、東さんにプラスの影響が生まれます。
ある知人から「東さん、いい意味で話し方が変わりましたね」と言われたそうです。
これは、マインドの変化がセルフイメージにも影響を与え、実際の言動にも表れてきた証拠です。
自信を持って自分の価値を伝えられるようになった結果、相手にも確かな印象を与えられるようになったのだと思います。
成功の本質は「想い」の強さにあった
私から見て、東さんがゼロからイチを達成できた最大の要因は、その強い「想い」です。
今、東さんの地元は深刻な課題を抱えています。
- 人口減少による地域の衰退
- 深刻化する人手不足
- 都会への若者流出
- 外国人労働者に頼りきりの事業運営
「このままでは大好きな街が縮小の一途をたどってしまう…」
「なんとかして中小企業の経営者を応援し、この街を活性化させたい」
「対価をいただきながら結果にコミットすることで、自分も、お客さんも、そしてこの街も潤う関係を作りたい」
こうした強い「想い」があったからこそ、困難に直面してもあきらめずに続けられたのだと思います。
あなたの「想い」を形にするために
もちろん、コーチングやカウンセリングのスキル、SNSやブログでの情報発信も大切です。
しかし、根本の「想い」がなければ継続は難しくなります。
コンサルという立場ではありますが、私自身、東さんのような情熱あるクライアントさんから「想い」の大切さを学ばせていただいています。
50歳、60歳、70歳、何歳からでもやりたいことを始め、成果が出せることを東さんは証明してくださっています。
東さんのストーリーから学べること
東さんのストーリーから学べることをまとめてみました。
経験は必ず強みになる
・過去の経験や知識を掘り返せば、必ず活かせる場面がある
・年齢を重ねるほど、その引き出しは豊富になっている
価値の再定義が重要
・当たり前と思っていることにこそ、大きな価値が眠っている
・客観的な視点で自身の提供価値を見直すことで、新たな可能性が開ける
「想い」は最大の推進力
・困難に直面しても、強い「想い」があれば乗り越えられる
・相手の役に立ちたいという純粋な気持ちが、最後は実を結ぶ
人生に「遅すぎる」というタイミングはありません。
大切なのは、一歩を踏み出す勇気と、諦めない心です。
年齢に関係なく、やりたいことを叶えていきましょう!