不安や悩みにとらわれない「しなやかなマインド」を身につける方法 その２

前回（不安や悩みにとらわれない「しなやかなマインド」を身につける方法　その１）は

「目の前の悩みや不安を消さない限り行動できない」と、思い込んでしまっている。

悩んでも答えが出ないことや、なにも解決しないことにグルグルと悩み続けてしまう。

こうした悩みや不安の「とらわれ」に気づいていないことが、あなたの悩みの原因であること。

「とらわれ」から抜け出す方法は「しなやかなマインドを身につけることが必要である」と、お伝えしました。

そして、私自身もメンバーとの信頼関係づくりに失敗した過去の話をしましたが、やはり原因は「とらわれ」でした。

はっきりと意見を言って

「嫌われたらイヤだなあ・・」

「イヤな上司と思われたくないなあ・・」

という言葉が頭に浮かび、グルグルしだして、とらわれていることに気づかない。

心の奥底にはメンバーとの距離を縮めて関係を良くしていきたいという気持ちがあるのに、いざメンバーを前にすると避ける行動を取ってしまう。

だから、距離は縮まらないし、メンバーとの関係は悪化するばかりでした。

資格を取っても自信はつかない

そんな私でしたが実はもうひとつ失敗しているのです。。

それは「自信」についてです。

自信さえ手にすれば悩みや不安は消えて、自分の意見をはっきり言えるしメンバーもまとめていけると、本気で思っていたのです。

だから、自信をつけるために「自己肯定感」を上げる本を何冊も読みワークもやりました。

「ポジティブ意識に変えるセミナー」にも参加しました。

さらに資格を取れば自信がつくと思って、社労士、簿記、ファイナンシャルプランナーなど思いついたものには時間も労力もかけてチャレンジしてきました。

でも・・・なんにも変わりませんでした。。

自信は手に入らず、悩みや不安は消えていきませんでした。

休日をつぶしてエネルギーも時間もかけて散々努力してきたのに、私にとっては「合格証」という単なる紙切れにしかならなかったのです。

こんなに頑張ってきたのに。。。。

やっぱり自分は弱いのか。。。。

何か大きなものに振り回されて自分が何をしてもどうにもならないような気分で、逆に自信がなくなり無力感だけが残りました。

もちろん資格を取得することで専門知識は増えますし、業務の幅も広がるでしょう。

でも、悩みや不安の「とらわれ」から抜け出すことはできなかったのです。

やみくもに頑張っても悩みは解決しない

あなたはどうでしょう。

私と同じようなことをしていませんか？

どこかの起業家やエリート社員の本に書かれていた、奈落の底に落ちたけれど必死に這い上がってきた成功ストーリー。

自分を信じて目標を描き続ければ、潜在能力が目覚めて達成できる！という力強い言葉。

こんな話を聞かされて、「そうか！足りないのは自信なんだ。」と、思い込む。

そうしたらどうなりますか？

頑張り続けるしかありません。

でも、この頑張りも長く続きません。

なぜなら、やみくもに頑張ってみたところで目の前の課題は解決しない。

自信もつかないし、あなたの悩みや不安も消えない。

すると、無力感が大きくなりストレスが増えるだけなのです。

もし、あなたがいまお伝えしたような状況にあったとしても、あなたが悪いわけではありません。

なぜなら、悩みや不安への「とらわれ」が原因であることや、その解決策を知る機会がなかったり、教えてくれるところがなかっただけだからです。

さて、次回では「とらわれ」から抜け出す「しなやかなマインド」を身につけ、メンバーと信頼関係をつくるためのステップをお伝えしていきます。

引き続き、その３をご覧ください。